歯の健康維持のために、毎日歯磨きはされていると思うのですが…。
習慣的に行っている歯磨きで、本当に歯の健康を守ることができるのでしょうか?

 

歯には大きくわけて「食べ物を噛みくだく(咀嚼)」「発音を助ける」
「顔の形を整える」という働きがあります。
ですから歯を失うと、食事が不便になるだけでなく、発音に支障が出たり、
顔の輪郭自体が変わってしまうんですね。

 

歯を失う原因の90%近くが「虫歯」と「歯周病」の2つ。

虫歯も歯周病も、細菌が繁殖することによって起こる感染症ですから、
毎日の歯磨きで歯を清潔に保ち、細菌を増えないようにすれば防ぐことができます。
それにきれいな歯は、あなたの笑顔を何倍も素敵に輝かせてくれる大切なものでもありますよね。

 

ポイントを押さえ、意識して歯を磨けば、お口の中を清潔で綺麗に保つことはできます。

マリモ歯科・矯正は、あなたの素敵な笑顔を守るパートナーとして、健康で美しい歯を守るホームケアの普及に努めています。

 

■「8020運動」をご存知ですか?

8020運動(はちまるにいまるうんどう)とは、厚生省(現厚生労働省)と日本歯科医師会が1989年に提唱した「80歳で20本の歯を残そう」という運動のこと。厚生労働省や日本歯科医師会で推進されています。

 

成人は上下に14本づつ、計28本の歯があるのですが、65~69歳で平均歯数はその半数近くまで減少し、80歳になると平均は約8本まで減っているのが現状です。

 

「何でも美味しく食べられる」幸福は、健康なお口の中があってこそ。8020の示す20とは、「何でもおいしく食べられる」ために最低限必要な歯数。これには様々な疫学調査による

根拠によって計算された数値です。

 

残存歯数が20本を下回るとナッツ類、ステーキといった比較的硬い食品群が噛めなくなり、歯数が半数以下になるとハンペンやお米といった比較的軟らかい食品まで噛めなくなる傾向にあるという報告があります。
逆に言うと、20本以上の歯が残っていれば、咀嚼機能を維持することができるということですね。

 

また残存歯数20本未満の群は、20本以上の群に比べ、栄養摂取障害になっている可能性が高いことが示唆されます。それに、20本以上の歯を持つ高齢者はそれ未満の人に比べ、活動的で、寝たきりとなることも少ないなど多くの報告も。
まさに歯を残すことは、全身の健康に深く関係しているんですね。

 

参考:矢野正敏他:成人の咀嚼能力に及ぼす要因について;口腔衛生会誌43,369-376,1993

 

 

■QOLと咀嚼能力の関係

厚生労働科学研究『口腔保健と全身的な健康状態の関係』運営協議会の報告を見ると、高齢者対象の調査において
良好な咀嚼能力がQOL (Quality of Life)の高さに影響し、さらに高齢者の日常活動能力(Abilities of Daily Life:ADL)や視力、
聴覚にも良好な影響を及ぼすことが書かれています。

 

特にQOLに関しては、「QOL良好者」に対し様々な項目について評価すると、「良好に食べられる(咀嚼できる)」ことが
QOLに非常に関連深いことがわかりました。
高齢者へのアンケート調査で「現在の楽しみは何ですか?」と質問すると、『食べること』という答えられる人が多いのです。
「食べられる」すなわち『咀嚼能力の高さ』が高齢者のQOLの高さに直結しているんですね。

 

この調査では、簡易版フェイススケール(本来は20段階)を用いて、QOLを評価しています。

 

フェイススケールは、さまざまな表情を表した絵を見せて現在の気分にふさわしい表情を選んでもらい、QOLを評価する方法。
つまり、本当に心が満たされたり、心からの喜びを感じているのかということを表した図なのです。

 

図の左端の1の笑顔を選んだ人をQOL良好者とし、咀嚼能力との関係性を分析したところ、右下のグラフに示したように
全ての食品を問題なくかめる咀嚼能力が良好な群では、咬めない食品がある群より
QOL良好者の割合が有意に高かったことが分っています。

 

QOLはその人の価値観によって異なるため、諸要因を調整し、あらゆる角度から分析されるのですが、そうやって何度再確認をすると
驚くことに統計学的に有意な結果が出たのは咀嚼能力とQOL良好者の関係だけだったのです。

 

※花田信弘, 安藤雄一: 高齢者の健康調査における全身状態の評価, 厚生科学研究「口腔保健と全身的な健康状態の関係」運営協議会編:伝承から科学へII 口腔保健と全身的な健康状態の関係について(冊子1)8020 者のデータバンクの構築;76-107,
口腔保健協会, 東京,2000

 

より豊かで素敵な、QOLの高い生活を送るために、しっかりホームケアを行いたいですね。
歯の健康を守る、歯を白くする、お口の中を清潔に保つ。目的によって効果的な磨き方のポイントは異なりますので、
自分の目的に合った歯磨きを実践してください。

また、お子さんの小学校の入学の頃は、乳歯から永久歯へと“歯の交換期”を迎える大切な時期ですので、
8~9歳頃までは、保護者が1日1回仕上げ磨きをしてあげるようにしたいですね。

 

>>歯磨きの基本
>>キレイで健康な歯のためのホームケア
>>白い歯のためのホームケア
>>歯周病の予防と改善
>>子供の歯磨き

 

 

歯磨きの基本

歯磨きは、プラーク(歯垢)を落とし、お口の中を清潔に保つために行います。磨き癖などで、いつも同じ場所にプラークが残っていると、
そこから虫歯や歯周病になりやすくなるので注意が必要です。
食後や就寝前の歯磨きで虫歯や歯周病を予防し、健康で美しい歯を手に入れましょう。

 

Point
・歯や歯並びに合った磨き方で、プラーク(歯垢)をていねいに取り除きましょう。
・特に就寝中は細菌が増えやすくなります。寝る前には、お口の中を清潔にしておきましょう。

 

□食後、就寝前には磨く習慣を


食後のお口の中は、虫歯になりやすい状態が20分以上も続きます。食べたら歯磨きをする習慣をつけましょう。
また、睡眠中は唾液(だえき)の分泌が少なくなり、自浄作用が低下するため細菌が繁殖しやすい状態になります。
特に寝る前はていねいに磨きましょう。寝る前の歯磨きが不十分だと、就寝中に細菌が増殖し、
起床時の細菌数が夕食後の約30倍にもなることがわかっています。

 

□口をすすぐだけで歯垢はとれますか?」


水うがいだけではプラーク(歯垢)を取り除くことはできません。プラークはデキストランというネバネバしたものと細菌によってできています。
またプラークは、水に溶けないという性質を持っていて糊(のり)のように歯の表面に強く粘り付いています。
プラークを取り除くためには、しっかり歯磨きをすることが必要です。
歯ブラシの届きにくい歯と歯の間には、デンタルフロスや歯間ブラシを使いましょう。
歯磨きの基本とポイント歯の形や歯並びにあわせて歯磨きをしましょう。強い力で磨くなどの誤った磨き方をすると、歯ブラシの毛先が広がってしまい上手に磨けません。また、歯肉や歯の根を傷つけます。

 

□歯磨きの基本


歯磨きの基本は、鉛筆を持つように歯ブラシを持ち、毛先を歯面にきちんとあて、軽い力で小刻みに動かして1~2本ずつ磨きます。
間違えた磨き方は有害無益となりますので、注意しましょう。

  • 毛先を歯面(歯と歯の間、歯と歯肉の境目)にきちんとあてる。
  • 150~200gの軽い力(毛先が広がらない程度)で磨く。
  • 小きざみに動かす(5~10mmを目安に1~2歯ずつ磨く)。

 

□歯や歯並びに合わせた磨き方のポイント


○凸凹歯並びは、凸凹している歯1本1本に歯ブラシを縦にあてて、
 毛先を上下に細かく動かして磨きましょう。
○背の低い歯は歯ブラシをななめ横から入れて、
  細かく動かして磨きましょう。
○歯と歯肉の境目(歯周病予防・改善に効果的な磨き方)は 、
  歯と歯肉の境目に45度の角度にあて、細かく前後に動かして磨きましょう。
○プラークのつきやすいところは、噛み合せの部分、
  歯と歯の間、歯と歯肉の3か所。ここを意識してプラークをしっかり落としましょう。

○歯磨きのポイント
・歯の裏側、表側、噛み合せの面と分けて磨くようにしましょう。
・磨き残しがないよう、順番を決めて1本1本ていねいに磨きましょう。

 

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キレイで健康な歯のためのホームケア


歯も、髪やお肌と同じように、きれいに保つためには毎日のお手入れが大切です。
ポイントをおさえたホームケアで、健康で爽やかなお口をキープしましょう!

 

□自宅での歯磨きのポイント


歯の表面を磨くことももちろん大切ですが、歯の健康のためには、歯垢が残りやすい部分をきれいに清掃することが、大切です。


 

歯垢が残りやすい部分
  • 歯と歯の間
  • 歯と歯肉の境目と、境にあるミゾ(=歯周ポケット)の内側
  • 奥歯の噛み合せ部分のミゾ

 

これらは、磨くのが難しく、歯垢が溜まりやすい部分なので、気をつけて歯磨きを行って下さい。

歯と歯ぐきの間、歯周ポケットの中には、歯肉に隠れて見えない歯垢が、特に溜まりやすい部分です。
歯ぐきを傷めないように、そっと中までブラシの先を入れて、優しく丁寧にブラッシングをして下さい。
この部分をきちんと磨けているかどうかで、歯周病の発生率に大きな差が出ます。
歯周病は、日本人が歯を失う主な原因のうちのひとつです。

また、歯周病菌は、糖尿病や心臓病など、全身の健康にも悪影響を与えてることが、
最近の研究で明らかになってきています。

 

□歯ブラシや歯磨剤の選び方


虫歯予防のためには、フッ素やキシリトールなどが配合された歯磨剤を使用すると効果的です。

 

歯磨剤には、歯周病対策やホワイトニング効果のあるものなど、様々な製品がありますので、
お口の状態とご希望にあわせて、適切なものを選択し、ご使用下さい。

 

歯磨きの後に、洗口剤(デンタルリンス)や、自宅用のフッ素コート剤を併用すると、より一層効果的です。

 

歯ブラシは、歯の表面のエナメル質や、デリケートな歯肉を傷めないために、やや柔らかめのものをご使用することをおすすめいたします。
毛先が開いてきた頃が、新しいものと交換する目安です。

 

□歯垢(プラーク)は、細菌のかたまりです


歯垢は、口の中で繁殖した細菌が、水にとけにくいネバネバした物質とともに、歯に付着してできた、白く柔らかい沈着物です。
歯垢は細菌のかたまりともいうべきもので、わずか1gの1000分の1の歯垢に、1億個以上の細菌が生息しています。

 

歯垢は、ネバネバした物質と一緒に、歯に強固に付着しているため、口をゆすぐだけでは取り除くことができません。
歯ブラシを使って、ていねいにみがくことが必要です。
歯ブラシだけではケアが難しい、歯と歯の隙間には、歯間ブラシやデンタルフロス(糸ようじ)などを併用する事をおすすめいたします。

 

歯垢が蓄積すると、硫黄酸化物や酸を発生させ口臭や虫歯、歯周病などの原因となってしまいます。

 

そして、溜まった歯垢をそのままにしておくと、だ液中のカルシウムやリンと結びついて石灰化し、やがて歯石となります。
歯石も歯垢と同様、歯周病など、歯肉の病気の原因となります。

 

また、歯石の表面はザラザラしているので、その上にさらに歯垢がつきやすくなります。
歯石は歯垢と違い、歯を磨くだけでは落とせません。歯石予防には、歯垢のうちに確実に落とすことが大切です。

 

歯垢や歯石は、お口の美しさと健康を台無しにする病気の原因です。
もし歯石がついてしまったら、歯ブラシで落とすことは難しいので、早めに歯科医院で除去してもらいましょう。

 

□歯垢(プラーク)のニオイ


できたばかりの歯垢の場合は、それほどでもありませんが、時間が経ったプラークは、異臭がします。

 

試しに、歯間ブラシやデンタルフロスで、歯と歯の間の歯垢を取り、付着したプラークの臭いを嗅いでみて下さい。
個人差もありますが、独特のニオイをしているのが、おわかり頂けると思います。

 

お口の中に、この様なニオイの物質を溜めておくのは、良い事ではありません。
それが、虫歯や歯周病の原因となる物質であれば、なおさらです。

 

お口の健康のためにも、清潔さやマナーのためにも、毎日の歯磨きを大切に行い気になる用であれば
歯科医院の受診をおすすめします。

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白い歯のためのホームケア

 

白い歯のためには、毎日の歯磨きで着色汚れ(ステイン)を歯に付着させない事が大切です。

 

タバコを吸う方、コーヒーや赤ワインを良く飲む方は、ステインが付着しやすいので、ご注意下さい。
歯を白くするためには、ホワイトニング効果の高い歯磨剤の使用や、ホームホワイトニングの活用が効果的です。

 

□歯の美白と、毎日のブラッシングの関係


歯が黄ばんだり、着色してしまうのは、歯に付着する着色汚れ(=ステイン)が原因です。

 

歯科医院でホワイトニングを行い白くなった歯でも、食べ物や飲み物の摂取によって、
ステインが再付着することで、色がくすんできてしまいます。

 

ホワイトニングの後戻りを防ぐためにも、本来の白くきれいな歯を取り戻すためにも、毎日の歯磨きが大切です。
ホームケアで歯を白くしたい場合には、喫煙をした際や、着色しやすいコーヒーや赤ワイン等を飲食した後すぐに、
歯磨きを行うと効果的です。

 

また、歯と歯の間や、歯と歯のすき間なども、ステインが溜まりやすい部分です。
ステインと同時に、プラーク(歯垢)が溜まりやすい部分でもありますので、丁寧に汚れを取り除くことをおすすめいたします。

 

□ホワイトニング向けの歯磨剤

 

白い歯に対する意識が高まりを受けて、ホワイトニング効果をうたった歯磨剤が増加しています。

 

ドラッグストアで一般向けに販売されているものもあれば、歯科医院などで専門的に扱われている歯磨剤もありますので、
いろいろ試して、ご自分に合った歯磨剤を選択されると良いでしょう。

 

歯を白くしたいとご希望の場合には、ホワイトニング効果のある歯磨剤をご使用になると良いと思いますが、歯周病や虫歯など、
優先して治したほうがよい症状をお持ちの場合には、そちらの効果を優先した歯磨剤のご使用を、おすすめいたします。

 

□自宅での本格的なホワイトニング


丁寧にケアしても、ホワイトニング用の歯磨剤と自宅でのブラッシングの効果だけでは、ご希望の白さが得られない場合があります。

歯磨剤によるホワイトニングは、ステインを落とす効果で得られるものなので、もともとの歯の色や質によって、白さの限界があるからです。

 

歯磨剤だけでご希望の白さにできない場合には、自宅で行える本格的な歯の美白法「ホームホワイトニング」で、
白くきれいな歯にすることができます。
マウスピースのようなトレーに、ホワイトニングの薬剤を入れて、歯に被せて白くする方法です。

 

はじめに、自分の歯の形に合った専用のトレーを、歯科医院へ製作に行く必要がありますが、
その後は、自宅で本格的なホワイトニングを行うことができます。

 

ホームホワイトニングは、家庭使用のため、歯科医院で行うホワイトニングよりも、穏やかな薬剤が使用されています。
そのため、白さを実感できるまでに2週間から1ヶ月程度、時間がかかりますが、歯の内側から、
じっくりと白くすることができるため、効果の持続が長いと言われています。

 

また、歯科医院でホワイトニングを行った後の、自宅でのケア用に、ホームホワイトニングを活用されている方もいらっしゃいます。

 

歯の表面に頑固に付着したステインは、なかなかご家庭では、きれいに除去しきれません。
毎日のケアで、汚れの付着度合いには、かなりの差がつきますが、それでも、ご家庭でのケアには、限界があります。

 

ホームケアでどうしても取り除けないステインや、ヤニによる着色がある場合には、歯科医院での専門的なケアで、
白くきれいにすることをおすすめいたします。

 

歯の内側からの美白と、歯の表面からの美白、両方を上手に併用することで、輝く白い歯を実現できます。
自宅でのケアと、歯科医院でのケアを上手に併用して、健康で美しいきれいな歯を実現して下さい。

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歯周病の予防と改善

 

歯磨きの際に、歯ぐきから血が出たことはありませんか?それは、歯周病の初期症状です。

 

歯ぐきが腫れる、時々出血する程度の軽い症状からはじまり、重度に進行すると、歯ぐきから膿が出たり、
歯周組織が崩れてきて、歯が抜けてしまう原因にもなります。
痛みもなく、静かに進行するので、あまり意識をされていない方が多いのが現状ですが、実は、日本人が歯を失う2大原因が、
虫歯と歯周病なのです。歯周病に対する理解を深め、適切なケアを行い、健康できれいな歯を守りましょう。

 

□歯周病は健康美の大敵。毎日のケアが重要です


歯周病は、プラーク(歯垢)や歯石の中にいる、歯周病の原因菌によって引き起こされます。

 

歯周病は、歯ぐきや歯肉など、歯を支えている部分(歯周組織)を徐々に破壊する病気です。歯周病が進むと、
歯ぐきから血や膿が出たり、口臭が発生したり、美しいお口とは程遠い状態になってしまいます。
歯周病対策は、健康できれいな歯を保つために、とても大切なことなのです。

 

また、最近の研究では、お口の中の歯周病菌が、糖尿病や心臓病などの様々な全身疾患へも、
影響を与えていることが、明らかになってきています。

 

歯周病で歯周組織が崩れてしまうと、ご自分の歯を失う原因になるばかりでなく、差し歯や被せ物、義歯、インプラントなども、
再治療が必要な状態になってしまいます。

 

□歯周病対策とプラークコントロール


歯周病の予防や、症状の改善のためには、徹底して歯垢を溜めないこと=プラークコントロールが、何より大切です。

 

特に、歯と歯ぐきの間の歯周ポケットと呼ばれる部分のプラークを除去することが大切です。
歯周病の原因菌は、空気を嫌う性質があるため(嫌気性菌)、空気が通わない歯周ポケット内のプラークは、
格好の繁殖箇所になるからです。

 

歯と歯ぐきの間に、そっとブラシの毛先を差込み、なるべく毛先を動かさないようブラッシングして、
歯周ポケット内のプラークを除去しましょう。
歯と歯の隙間や、歯の噛み合せの面の溝など、プラークが溜まりやすい箇所を清潔にすることも、歯周病対策に効果的です。

 

また、喫煙の習慣がある方の場合は、歯周病を悪化しやすいため、特に丁寧にケアを行って下さい。

 

ご自身でのケアだけでは、なかなか症状が改善しないようであれば、歯石の除去や、レーザーでのケア等、
医院での処置が、必要な場合もあります。

 

□効果的なデンタルケアとグッズ


磨き残しの多い箇所のプラークの除去する際に、固すぎる歯ブラシを使用しては、歯ぐきを傷める可能性があります。
柔らかめのブラシで先端が細くコシのある物を使用して、歯と歯ぐきの境目を、優しくブラッシングをするようにして下さい。

 

歯周病が進行すると、歯周ポケットが深くなってきます。歯周ポケットが深くなると、歯石が溜まりやすくなり、歯周病菌がますます繁殖し、悪循環に陥ってしまいます。

 

歯周ポケットが深い方、歯磨きが苦手で磨き残しができやすい方には、
ワンタフトタイプのブラシ(写真中央、右)を使用されると良いでしょう。
通常の歯ブラシと比べて歯周ポケットや細かな隙間のプラークを除去しやすい
形状になっています。

 

歯周病予防対策には、歯周病に対して効果的な成分の含まれている歯磨剤や、
洗口剤を使用することをおすすめいたします。

 

 

□症状が重度に進んでしまった場合には


毎日歯を磨いている方の場合でも、歯科医院の受診が遠のいている方や以前から歯周ポケットが深い方は
喫煙をすることで病気が再発しやすく、病状が進行してしまっている場合があります。

 

進行が重度な場合には、歯を失わないですむようにするための治療が必要です。

 

歯ぐきからの出血が度々おこる、膿が出てくるのが確認出来る、歯がぐらぐらで抜けそうになっているなどの症状がある場合には、
医院で治療を行う必要があります。

 

歯周病の治療には、歯石除去や歯の根の部分の治療の他に、マウスピースで薬剤を浸透させて除菌を行う3DS法、
外科的に歯周組織を回復する方法など、各種治療法があります。
歯科用レーザーによる歯周治療も、治療期間が比較的短く済み、効果的な場合が多いです。(自費診療となる場合が多い)
歯周病の進行や程度に合わせて、適切な治療を行うことが大切です。

 

歯周治療は一般に、治療に時間がかかるものですが、ご本人のライフスタイル(喫煙や食生活など)や、
自宅でのケアの質によっても、治療期間に差が出ます。

毎日のケアで歯周病が改善されても、油断をすると、またすぐに症状が出てきてしまうのが、歯周病の特性です。
歯周病を上手にコントロールするために、ご自分で意識的に、毎日のケアを行われることをおすすめいたします。

 

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子供の歯磨き方法


子供の歯は、大人の歯に比べてエナメル質が柔らかく、虫歯になりやすい傾向があります。
乳歯が虫歯になると、その後に生えてくる永久歯も虫歯になる確率が高くなります。
子供自身で上手に歯磨きができるようになるには練習が必要です。
成長に合わせた磨き方を覚えましょう。

 

ヒント

  • 萌出したての永久歯のエナメル質は未成熟で虫歯になりやすい状態です。
  • 小学校3年生くらいまでは、お子様が磨いた後の不充分なところを保護者が磨いてあげるようにしましょう。

 

□成長に応じた磨き方

 

○保護者磨き


歯が生えてきたら歯磨きのスタートです。まず赤ちゃんが歯ブラシに慣れるようにしましょう。
歯ブラシを鉛筆の持ち方でにぎり、お子様の頭をお母さんの膝にのせて、寝かせた形で磨きます。

また、むし歯になりやすい奥歯の噛み合わせ4ヶ所と上の前歯は特に注意して磨きましょう。
歯ブラシの毛先を歯にきちんと当て、軽い力で小きざみに動かして磨きます。

 


寝かせて(保護者磨き)

 




 

○仕上げ磨き

 

この時期(永久歯の萌出時期)は、乳歯が生えそろったり、顎が大きくなって歯と歯の間にすき間ができたり、
最初の永久歯である奥歯(第一大臼歯)が生え始めるなど、口の中の変化の激しい大切な時期です。
お子様が磨いた後に、保護者が磨いてあげるようにしましょう。
特に、生えはじめの低い奥歯や生え変わりの歯並びが凸凹している部分などは、歯ブラシが届きにくいので、
歯ブラシをお口のななめ横から入れ細かく動かすなどの工夫をしてていねいに磨くように心がけましょう。

 


立たせて(仕上げ磨き)

 

 

 

 

 

 

○点検磨き


乳歯と永久歯の交換が始まり、永久歯が生えてきます。永久歯はこれから一生使用するとても大切な歯です。
お子様が磨いた後には、清掃不充分なところを磨いてあげるようにしましょう。
特に歯面は、3つに分けて考え、中央部は毛先全面を使ってみがき、左右の隣接面は歯ブラシの脇で磨きましょう。
また、生えたての奥歯(第一大臼歯)は、歯の表面がやわらかく酸に弱いだけでなく、
歯の高さも低いので、ていねいに磨きましょう。

 


(点検磨き)


 

 

 

□歯磨き開始は何歳ぐらいからですか?


歯が生え始める前はとくに必要ありません。歯は大体6~7ヶ月の時に生え始めますが、赤ちゃんによって個人差があります。
まだ前歯の生えはじめであるこの時期は、歯みがきも準備段階。
いきなり歯ブラシのような固いものを入れられてゴシゴシ磨かれたら、赤ちゃんもびっくりしてしまいますから、
まずは柔らかいガーゼなどで汚れを拭き取る形で少しずつ始めましょう。
歯をみがくというよりも、歯みがきを嫌がらないよう、歯ブラシなどを口の中に入れられることに慣れるのが第一の目標です。
慣れないうちは磨くのも大変ですから, 1日1回はご機嫌のいいときに。

慣れてきたら、離乳食の回数に合わせて1日に1~3回程度が適当でしょう。

 

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